ファイナルグライディング
これは、非常にスリルにとんだ課目で、世界的なパイロットでも、内心ハラハラするものである。
4−27図ほ、1/30の滑空比で描いた図である。地上から見ていると、水平線すれすれの小さい点が、ファイテルグライディングのグライダーである。機上から飛行場の方向を見ると、飛行場はまったく見えないから心細い。特に、飛行場周辺に森のある場合には、なおさらである。わが国では、高圧線にも注意しなければならない。
そのため、飛行場周辺50kmくらいまでは、その地形を十分に頭に入れておく。なぜならば、高度1500m近くでは、ファイナルグライディングできる高度なので、地上のけしきによって、正確な距離を知っていないと失敗する。途中の高度と距離との関係は、ときどき、高度計をたたいて、正しい高度を知らなければならない。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|